こんにちは。 ロゴデザイナーの岸田です。
僕はお酒好きです。
ビールが一番好きなのですが、日本酒も好きです…
すぐに頭が痛くなるのであまり飲めませんが…
そんなビールの中でも一番好きなのが「アサヒスーパードライ」
キリッとしたのどごしがたまりません!
そう!
今日は「アサヒビール」のロゴのお話です!
日本の大手ビールメーカー「アサヒビール」
1949年に「大日本麦酒」から分割して発足。大日本麦酒の前身である
「大阪麦酒」の時代から数えて創立100周年を目前にした
1986年にコーポレートアイデンティティを導入し刷新したのが
現在のロゴマークです。
それまでの赤い朝日のシンボルマークはなくなり、
英文字表記のロゴに変更になりました。
造形された丸みのある右肩上がりの文字が特徴的です。
コーポレートカラーも赤いイメージから真逆のブルーに変更されて
います。飲料にとって一番大切な原料である「水」を象徴しています。
ロゴの変更によってブランドのイメージを一新したアサヒビールは
ロゴを制定した翌年に販売した「スーパードライ」が大ヒットし、
それまで落ちてきていたシェアを回復していきました。
このロゴマークを創ったのがデザイナーの永井一正さんです。
JAや三菱東京UFJ銀行のロゴも創られた方です。
その永井一正さんいわく、
「いくらロゴが良くても、商品が悪いと逆効果になる。
ロゴの良さによって、商品の悪さが際立ってしまうわけで、
これは絶対に両立しないとダメ…」
だそうです…
ロゴの変更によって従業員の意識改革にもつながり、
それにより良い商品が作られる。
まさに「スーパードライ」がその成功例です。
世の中の影響だけではなく、
従業員に向けても想いが届いた素晴らしいロゴだと想います。